下天の華・五年の宴に参加してきた話

令和に元号が変わって最初のブログ。

何を書こうかなーと考え、先月に参加したこちらのイベントとその作品について少し語る事にしました。

ものすごく個人的な想いを書きますので、あしからず。


www.gamecity.ne.jp

 

『下天の華』は、歴史ゲームで世界一格好いい織田信長を産み出した(と自分では思ってる)事で有名なコーエーさんが「信長の野望」30周年記念作品として発売した、女性向けゲームもといネオロマンスゲームです。

発売されたのは2013年3月。正確にいえば今は発売から6周年になります。

ゲームの内容は、伊賀のくのいちである主人公が明智光秀に雇われて織田信長の居城である安土城に潜入し、密命をこなしながらその過程で出会う武将達と交流を深めていく物語。

続編として『下天の華 夢灯り』追加イベントなどが入った『下天の華 with夢灯り 愛蔵版』が発売しています。

youtu.be

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女性向けゲームはいろんなレーベルの物を遊んできていて、下天に関しては発売日を数ヶ月過ぎた後にPVを拝見しました。

ネオロマンスシリーズは全部ではないけど一通り遊んでいて、とても丁寧な造りのゲームだと感じていたので、その当時何か新しい作品を探していた私は「お試し」みたいな感覚で通常版を買いました。

ゲームが届いて遊び始めて数時間。何これめっちゃ面白い(愕然)

おしゃれなジャズ調のOP。炎の中で揺らめく瞳。刃。装飾品。

忍術を使う時に舞う花びらのような光の粒子。場面や時間、天候によって少しずつ変化している背景。色々選択肢を変えても変えても出てくる新規台詞。シナリオのボリューム。

言い出したらきりがなくなりそうなくらい、ものすごく丁寧に真摯に、あの時代の世界観を作りあげられていました。

お話的に一番驚いたのは史実である本能寺の変の落とし込み方。

それぞれのルートによって結末の向かい方が全部違うんです。終盤の場面はいわゆる金太郎飴状態になる女性向けゲームが多い中、その時どの武将と心を通わせているかによって主人公の行動も想いも変わって、最終的に同じ所に向かうとはいえ全く飽きさせないシナリオ構成になっているという。

特に光秀ルート。初回に遊んだ時はあの有名な台詞の使い方に「そういうニュアンスに使う??!!!!」と驚きが声に出ました。

また、キャラデザを担当された琥狗ハヤテ先生のキャラクター造形はそれぞれの性格・体格・イメージカラーなどを表現された細やかな造り込みと大胆な絵柄で、男性が男性らしく女性が女性らしいフォルムをしていたのもとても素晴らしかったです。

女性向けゲームをやっていて終わりを迎えたくないと思ったのは下天の華が初めてでした。

 

最初の無印版が発売してからオンリーイベント、舞台、ドラマCDの発売などがありました。そして愛蔵版が発売されて2年と少しの先月。オンリーとしては4回目になる五年の宴が開催されました。

昼・夜公演に2回ともに参加しましたが、初めて無印に出会った頃と何ら変わらない気持ちで新しい下天のお話に触れられる事がとてつもなく嬉しかったです。

下天キャストチームとしては座長となる松風さんの『下天の華が好きな人でつくる下天の華が好きな人達の為のイベントにしよう』という気持ちは、カルトクイズや夜公演でのサプライズ撮影会、帰宅してから読んだパンフレットの内容などの全てから感じられて、改めて「この作品に出会えてよかった」と思いました。

すでに六周年目を走り出している下天の華シリーズ。

また節目の年に、いや節目じゃなくてもいいので!信長様達の元へ集えるように。

これからも応援していこうと思います。

ありがとう五年の宴!!

 

 

 

 

 

 

この先ちょっと現実的な話。

 

 

 

 

 

少し世知辛い話になりますが、下天のイベントは今までのシリーズに比べてイベントが映像化になっていません。加えてネオロマンス好きにとっての『聖地』パシフィコでのオンリーイベントはいまだに開催出来ていません。

いちげてらー(下天の華ファンの通称)としてかなしくなるけど・・ぶっちゃけ採算がとれないんだと思います。あの会場を埋められるだけの力がまだ足りないんだな、と。

悔しいけど感じています。

今やソシャゲが主流の時代でVitaも生産終了してしまった今、これからどうやって下天を広めればいいのか。。。

個人として出来るのはSNSで盛り上げていく事くらいしかなく、なんとも歯がゆい・・・

そしてアニメ化の話がチラリと出てましたが。

確かにアニメ化はめちゃくちゃ宣伝効果があります。広く知ってもらえるのは間違いないと思うのだけど元・アニメ現場にいた者としては下天はアニメにするのがものすごく大変だと思います。

衣装とか動かそうと思ったら少し簡略化されるんだろうけどそれでも大変だし、主人公の忍術シーンを表現するのも大変だし、1クールか2クールかやるにしてもそもそも女性向けゲームはプレイヤーそれぞれのお気に入りのルートがあるわけでそこの取捨選択も大変だし!!(←ここまでひと息)

・・・アニメ化に関してはネガティブな意見しか持てない自分が嫌になる。

 

まずはパシフィコでオンリー開催が個人的なひとつの夢です。