手術をした話。

 

お久しぶりのブログ。

 

タイトル通り、2022年に受けた手術について記録を残しておこうと思います。

本当はちょうど1年後の夏頃に上げるつもりが、気が付いたら冬に(苦笑)

病名は、子宮内膜症の一種で『卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)』といい、腹腔鏡下手術を受けました。

 

書こうと思ったキッカケとしては、自分自身が入院する前後に先駆者の方のレポとか記事をいろいろ見てとても助けられたので、同じ病状で悩んでいる人の参考に少しでもなればいいな、と思ったのがひとつ。

あともうひとつは、備忘録的な感じであまり無い経験を残しておきたかったからという理由です。

すでにおぼろげになり始めた記憶を辿るので、とりとめもなくなったらすみません。

 

 

目次

①前触れ

②入院まで

③入院~手術

④術後~退院

⑤退院後~仕事復帰まで

 

 

 

①前触れ

2022年4月、脇腹から腰骨のあたりに痛みがある事に気が付く。

一日中痛いわけではなく、明け方から午前中いっぱいだったり夕方から0時までだったりと日によってばらつきあり。

最初は運動不足だったし立ち仕事なので筋肉痛が長引いてるのかなぁ程度に思ってました。(3月に子宮ガン検査を受けていて異常はなかったので、この段階では全くこっち案件とは考えなかった)

その後も痛みがなかなか治らないので、行きつけの整形外科を受診。

検査しても特に異常はなく、先生から「もしかしたら内臓か子宮の方が原因かもしれないから調べた方がいい」と助言を頂き、帰宅。(後に手術の予定が決まってから肩のリハビリついでにその先生にお礼と報告をしました。その説は本当にありがとうございました・・・!)

次の日の明け方、信じられないくらいの痛みで目が覚める。

チクチクというかなんというか言語化できない痛み。その後目が覚めてから布団の中で4時間くらい痛みに悶えて、なんとか起床。

そのまま、すぐに消化器内科の予約をとる。

消化器内科では診察→エコー検査予約→エコー検査と何日間かかけて受診。

エコー検査の結果、先生から「卵巣が腫れている」との診断を受け、早めに婦人科を受診するように言われました。この段階ではまだ詳しい事は分からない状況。

その後かかりつけの婦人科で検査したところ、上記の病名が判明しました。

改めて書き出してみると回り道が過ぎますね・・・悪い例だと思います。

 

doctorsfile.jp

 

血液検査の結果、とりあえず悪性ではなさそうという事。

この時点の嚢腫の大きさは4~5㎝。

ここからの処置としては、

①薬を飲んで嚢胞が自然に小さくなるのを待つ

②手術する

の2択。自分は特に迷わず②にしました。

理由はいくつかあって、仕事が長期間休めそうな内に治してしまいたかった事、何年かかるか分からない治療を続けるのはしんどいなと思った事、単純に痛いから早くなんとかしたかった事、など。

あとはこちらのサイトで専門医の先生がいらっしゃる病院が近くにあったのもひとつの要因だったかなとは思います。

jsgo.or.jp

 

その後、事前にMRI検査を受けに行き(初)、紹介状を書いてもらい、いよいよ手術に向けて診察と怒涛の検査の日々が始まっていきました。

ちなみにこの期間の痛みへの対処としては痛み止めを飲むしかなく、これが結構つらかったです。

 

②入院まで

入院する病院で最初の診察日。

改めて検査をしたのですが、カメラをお尻の穴から入れるタイプのものを初体験しました。「お尻の穴から」って説明された時二度聞き。

先生曰く、「こっちの方がキレイに診える」とのこと。

体験した感想としてはめっちゃ楽・・・!! いい経験でした。

その後、仕事と先生の予定をすり合わせて6月末が手術日になりました。

この日に各種検査(血液・尿・心電図等)を済ませ、入院するまでの手続きや確認等をしました。部屋をどうするかや諸注意、持ち物の確認など。

後日に唾液の提出(コロナ検査の為)と歯の診断書(全身麻酔の際は必要)も提出。

かかりつけの歯医者、10数年ぶりにお世話になりました。

入院日数は4泊5日(予定)。自分は個室を選択しました。

費用に関してはこちらを利用。事前申請が必須です。

life.saisoncard.co.jp

また手術の同意書には2名以上の保証人の名前が必要なので、誰にお願いするか考えておくのも忘れずに。私は姉にお願いしました。

報告せず手術を受けるつもりだったのでめちゃくちゃビックリされました。ごめん。

入院日も退院予定日も一人で病院に向かう予定でしたが、結局父に送迎をお願いしました。振り返ってみれば行きはともかく帰りはかなり楽でした。あんなに歩行もしんどいとは思わなかった・・・。

仕事は有休を使い、3週間ほどお休みしました。

1週間くらいで復帰する予定でしたが結果良かったと思います。

 

入院時に準備したもの↓

・箱ティッシュ×2(便利)

・院内用の靴(かかとがあるもの)

・着替えと下着、タオル3日分ほど(病院に準備あるけど有料)

・ハンガー

・バス周りの小物(シャンプーリンス、石鹸、身体洗うタオル等)

・コップ(蓋あり)

・歯ブラシ

・携帯&充電器

・音楽プレーヤー(ラジオも聴けるやつ)

・イヤホン

お薬手帳

・暇をつぶせる何かしら

・筆記用具

ICカードと少額の現金

・購入した飲み物(院内は割高なので持てる範囲で持ち込み)

バスタオル、入院着のズボンは貸出してもらいました。

傷口がどんな感じになるか分からなかったし、タオルはキレイなものを使いたかったのでこうしました。

お金は金庫はあるものの基本あまり持っていかず、ICカードにチャージ。

洗顔フォームや化粧水はつけられない日もあるので要確認です。私は荷物になるのでリップクリームのみ、あとは持っていきませんでした。肌が敏感な人は持っていった方がよいかと思います。

 

③入院~手術まで

入院当日。

9時半に病院着。

手続きを済ませ、病棟まで向かう。コロナ過だったこともあり、基本病棟入口からは患者さんのみ入れる状態でした。父に退院予定日だけ伝えて別れ、いざ病室へ。

個室はシャワー室、トイレ、洗面台、TV(有料)、冷蔵庫(有料)、クローゼットや机など広く使えて快適でした。値段はかかりますが。

執刀医の先生や麻酔の先生、担当看護師さんなどが来て問診や説明などを受ける。

感じたのは頻繁に誰かしらが来るので意外と一人でまったりみたいな時間は消灯時間以降くらいしかなかった気が。

この日のメインイベントは手術部付近のムダ毛処理。電動シェーバーを使い、終わったら看護師さんのチェック(ちょっとはずかしい)

初日のお昼・夜は食事あり。メニューもバリエーションがあり美味しかったです。飲み物は出ないので事前に準備を。

21時には下剤を飲んで絶食へ。いつも深夜2時とかに寝るので早く寝られるか心配でしたが22時前にはぐっすり寝てました。

 

手術当日。

朝6時起床。検温等行い、水もここから禁止。

さらに浣腸を行いお腹の中を空っぽに。開始時間は15時だったのですが前の手術が押していて、結局1時間くらい遅れました。

開始15分くらい前、病室で紙のパンツ(ごわごわ)と手術着に着替え、看護師さんに連れられて歩いて(マジで歩いて!)手術室へ。

入口で名前を生年月日、病名と術名を口頭でオペ看の方に伝え、いざ中へ!

「医療ドラマで見たやつ・・・!!」と心の中で興奮しながら手術台に乗る。

この台がいやまぁほんと!今まで経験したことのない柔らかさで!!

術前後の記憶は大分曖昧なんだけどあの柔らかさは忘れられない。

あと麻酔の眠りに落ちていく感覚が医龍の荒瀬先生がやってた7秒くらいだったのでそれで感動したのも覚えてる。

かかった時間は結構難航したのか3時間半。(事前説明では2時間くらい)

あまりに終わった報告がこないので両親が病院に確認の電話をいれたと後から知りました。

かかった原因としては、嚢腫が大腸に癒着してしまっていてそれをはがすのに時間がかかった為。感じていた脇腹の痛みは癒着によるものだったという事ですね。納得。

 

④術後~退院まで

目が覚めたのは部屋に運んでもらっている最中で、外は夜になっていました。

足やら腕やらもう色々繋がれていて、酸素マスクもつけてあまり身体は動かせない状態。

ここから夜明けまで、多分熱があったせいだと思うのですがかなりきつかった。

傷口よりも腰が痛くて暑くて、寝返りを打とうにも身体が動かなくて。

途中一回ナースコールを押したような・・・気がする。多分うーとかあーとか呻いてしまったような気もするけど、こういう時個室にしといてよかったなぁと改めて思いました。

術後1日目。

まずやることはお腹の動きの確認と歩行できるかの確認。

口がカラカラだったのでお水を飲めた時は生き返るようで、無事にお腹はクリア。

続けて歩行の確認ですが点滴のカートにつかまりながらクリア。自分は歩けるようになるのが早かった方で、かかる人はもっとかかるらしい。

歩行がOK=トイレに行けることが判明したので排尿の為の管を抜いてもいいことに。

これを抜く時、なんともいえない感覚で(男性は結構しんどいらしい)

いい経験をさせてもらいました。

お昼からご飯を食べてもいいことになり、もりもり食べてました。

傷口はまだ管を入れた状態の為、そこが何をしても痛んで辛かったです。

この日の夜はこの痛みと戦いながら寝ました。浅い眠りで夢か現かわからないけど誰かとずっと話していた気がします。

術後2日目。

長い夜を超え、傷口を診てもらい管を抜いてもいいことに。

抜いた瞬間からあんなに悩まされていた痛みがすっと消えました。

動いたほうが治りが早いとの事だったので、手すりにつかまりながら歩行訓練を開始。

外は日差しが強そうで、すっかり夏だなぁとか思いながらうろうろしました。

術後初めての検査。この時にはすっかりお尻の穴からカメラになりきっていた自分。慣れって怖い。

この時嚢腫を見せてもらったけど、MRIで撮影した時よりも大きくなっていて6㎝大まで成長していました。本当に手術して良かった・・・

そしてこの日からシャワー浴がOKに。傷口を気にしながらで大変だったけどめちゃめちゃ気持ちよかった~!

次の日がもう退院日だったので軽く身の回りの片づけをしつつ、どうしても観たかったTVを課金して観てから就寝。

術後3日目の退院日。

お昼前には退院が決まって父に連絡。

軽く部屋を片付けて、病棟を後にしました。

限度額適用認定証は月を跨ぐと計算がややこしくなるので、日程に余裕がある人はそこを気を付けてください。自分は1日跨いでしまったので、事務の方にお時間かけさせてしまいました。すみませんでした・・

解っていたけれど請求書の金額にビックリしつつ、父の車で帰宅。

これにて、4泊5日の入院生活は終わりました。

 

⑤退院後~仕事復帰まで

退院してしばらくは毎日家の周りを散歩して、食事は家族と同じものを食べて、寝る時は傷口にガーゼを当てて寝てました(それも3、4日でしなくてよくなった)

仕事が立ち仕事なのでまずは立っていられるスタミナを取り戻さないといけなかったのもあり、なるべく立ったままTVを観たりして過ごしました。

その後予定通り、仕事に復帰しました。

 

 

今現在も定期的な通院検査と薬物治療を続けています。

この病気は再発の可能性も十分あるため、私は薬物治療の選択をしました。

妊娠を望まれる方は先生とよく相談をして治療方針を決めていくといいと思います。

もともと生理が重く出血も多かったのですが、手術した今は本当に楽な生活を送っています。

まず生理痛がほぼ無くなり、出血は3分の1まで減りました。

痛かった脇腹から腰骨の痛みも無くなりました。とはいえたまに癒着していた部分の組織がまだ残っている影響で痛む時はあるけれど市販の痛みどめがあれば解決します。

本当にめっちゃ楽です(2回目)

 

 

つらつらと書いてきましたが、どこかで悩んでいる誰かの助けに少しでもなれれば幸いです。

身体はとても正直なので、異変を感じたらすぐ病院へ行ってください。

調べた結果何もなかったならそれに越したことはありません。

長々と読んで頂き、ありがとうございました。